2022-06

小説 第一部

其の七十八 悟空の贖罪

「俺が手を出せずに敗れるだと?俺を舐めるのも大概にしろ!」「ククク・・・。弱点と言うのは苦手なもの、嫌いなものばかりではない。時には、その逆も弱点となり得る。お前は情に脆そうだから、そこを攻めれば楽に勝てる。俺の言った事が、ハッタリかどう...
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其の七十九 悟空の逆襲

悟飯達の存在に気付いた悟飯もどきは、視線を彼等の方に向けた。 「その様子を見ると、アーブラの術から開放されたようじゃな。もう少し来るのが遅ければ、この二人の命を奪えたのにのう」 悟空もキビト界王神も重傷だったが、両者とも辛うじ...
小説 第一部

其の八十 最強の王と最弱の民

魔界の中で異彩を放つ星。その星の最も高い場所に存在する豪華絢爛な城。その城の玉座の間に居る一人の魔族。その魔族の名はサキョー。かつてジフーミ達がドラゴンレーダーを持ち帰ってジュオウと謁見した際、ジュオウの側に立って進言していた、あの時のジ...
小説 第一部

其の八十一 サキョーの野望

「さあ、城の中へ案内します。どうぞ中へ」 サキョーは招かれざる客どころか、敵であるはずの悟空達を、客人として城の中へ誘った。サキョーの考えが全く読めない悟空達だが、勧められるまま城の中へ入った。悟空達は城の中を警戒しながら、ゆっくり...
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