ぜんはん

小説 第一部

其の十一 初の親子対決

悟空と悟天は、揃って闘技場に姿を現した。その様子は、悟飯達ばかりでなく、別の一室でモニターで観戦しているレード達も注視していた。 「いよいよ孫悟空の出番です。果して奴は、どれほど強いのか。我ら兄弟にとっても非常に楽しみな一戦です」 ...
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其の十二 格の違い

べジータとアストレーが闘技場に登場し、向かい合った。アストレーは勝利を確信しているかのような余裕の笑みを浮かべ、一方のべジータは無表情で腕を組んでいた。 「元サイヤ人の王子だか何だか知らんが、俺達セモークの三兄弟に勝てるものか」「ス...
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其の十三 謎の戦士ジフーミ

対戦相手のべジータに情けを掛けられ、殺されずに済んだアストレーは、兄のシーガに支えられてレードの前に跪いた。 「も、申し訳ありません。ま、負けてしまいまして・・・」 アストレーは恐怖で震えていた。声もそのせいで上擦っていた。シ...
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其の十四 ジフーミとヒサッツ

試合開始以降、攻撃も回避もしなかったジフーミが、ようやく動き始めた。まずは頭から突っ込み、トランクスの額と激突した。正面からの頭突きを、まともに喰らってしまったトランクスだが、決して油断していた訳ではなかった。巨躯な図体の割には、ジフーミ...
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其の十五 好敵手

試合開始のアナウンスが流れると、悟飯とライタは同時に飛び掛かり、初っ端から激しい攻防戦を繰り広げた。ライタの気迫に触発され、また久しぶりの試合という事もあり、悟飯も気合を入れて戦っていた。お互い手加減抜きの真剣勝負で、観ている者達を大いに...
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其の十六 セモークの三兄弟の素性

試合開始早々、シーガはピッコロに飛び掛かった。小太りの割に、シーガの動きは俊敏で、次々と繰り出される攻撃を、ピッコロは必死に避け続けた。そして、避けるばかりではなく、ピッコロも機会を見つけて反撃した。レードの読み通りというべきか、双方は実...
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其の十七 ウーブの弱点

レードに続き、ウーブも闘技場に登場した。そして、試合開始を告げるアナウンスが流れると、ウーブは気を高め、レードに果敢に攻めていった。レードも負けじと応戦し、序盤から激しい攻防戦が繰り広げられた。 双方とも手数は多いが、お互い一回も攻...
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其の十八 瞬殺

試合開始の合図を待つレジックは、目の前に立つ対戦相手のヒサッツを見定めた。ヒサッツの全身は疎か、瞳、蛇の形をした尻尾までが銀一色で、レジックの目には異様な戦士の姿に映った。そして、試合開始を促すアナウンスが流れると、レジックは素早く身構え...
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其の十九 前哨戦

べジータとジフーミは、闘技場で向き合った。両者一言も発さず、これから戦う相手を見定めていた。 「戦う前に聞いておくか。試合後では、話したくても話せないだろうからな」 口火を切ったのはジフーミだった。ジフーミはべジータが只者では...
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其の二十 ベジータの新技

べジータとジフーミの戦いは、激しさを増していた。ジフーミは積極的に攻め、べジータは攻撃を避けながら、隙を見て反撃する展開となった。ジフーミの戦い方は、攻撃重視で防御を無視していたため、べジータの攻撃は全て命中していた。 しかし、べジ...
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