ぜんはん

小説 第一部

其の三十一 わずかな光明

「こ、ここは・・・?」 試合に敗れ傷ついた悟空を、悟飯が控え室まで抱えて戻り、ベッドの上に寝かせ、仙豆を食べさせた。他の仲間達は心配した面持ちでベッドの周囲に集まり、悟空の様子を見守っていた。回復して目を覚ました悟空だったが、当初は...
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其の三十二 奪われたドラゴンレーダー

闘技場に現れた孫悟飯は、颯爽と中央まで足を運んだ。一方、前の試合で重傷を負ったヒサッツは、途中で一回転んだが、悟飯と対面する場所まで、どうにか辿り着いた。 「そんな体でも逃げずに、よく出てきたな。それだけは褒めてやる。だが、試合では...
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其の三十三 脅威の特殊部隊

「お前達にジュオウ親衛隊の事を説明するためには、父ダーブラが失踪した時点から話さねばなるまい」 セモークの三兄弟の長男のシーガは、二十年ほど前の出来事から話し始めた。 「失踪当時、大勢の者が方々を探したが、結局見つからなかった...
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其の三十四 界王神命令

「界王神様、一体どういう事だ?『ジュオウ親衛隊と闘うな』って。あいつ等は悪者なんだろ?何で戦っちゃいけねえんだ!?」 悟空を始め、その場にいる者全員がキビト界王神を不信な目で見つめた。今この場に立っているキビト界王神が、実は偽者じゃ...
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其の三十五 いざ魔界へ

レードの宇宙船に乗って惑星レードを出発した悟空達は、一時間も経たずに別の星に到着した。そこはセモークの三兄弟がレードと初めて出会った星であり、リシパの母星でもある惑星パーシタであった。出発から一時間以内に到着したので、惑星レードと惑星パー...
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其の三十六 魔界の太陽

魔界のと或る星。宇宙一武道会で悟空達からドラゴンレーダーを奪ったジフーミ達は、その星にある荘厳な城の中へ入り、奥の一室まで進んだ。その部屋には大きな玉座があり、玉座には小さな体で、顔が皺だらけの魔族が座っていた。この魔族こそが全ての元凶で...
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其の三十七 黒いドラゴンボール

「えっ!?今まで太陽が無かったって事は、魔界に住んでいる人達って太陽が無くても生きていけるの?」 悟空とシーガの話を聞いていた悟飯は、太陽が無くても生きていける事の方に驚き、素っ頓狂な声を上げた。 「我々魔族とお前達とでは、体...
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其の三十八 白龍軍団

トランクスが開けた穴の中にいた悟空達は、闘いに備えて地上に戻り、複数の邪悪な気の襲来を待ち構えた。程なくして、その邪悪な存在が悟空達の肉眼でも見える距離にまで近付いてきた。それは全員が白い龍の背に乗った異形の戦士達だった。やがて悟空達の目...
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其の三十九 親衛隊の特性

巨大なケーキの上で睨み合った悟空達とカイブ。そんな中、ベジータが口火を切った。 「ここに来たジュオウ親衛隊は貴様一人か?他の奴等はどうした?」「ドラゴンボールを手っ取り早く集めるために、ジュオウ様が親衛隊一人一人に担当場所を割り当て...
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其の四十 ゴジータ再び

大事な髪を燃やされて丸坊主になったカイブは、憤怒の表情でライタの眼前に立った。 「何だ?この俺とやろうというのか?身の程知らずめ。お前なんか髪の毛が無ければ、只の馬鹿だ」 カイブの無様な様子を目の当たりにしたライタは、カイブが...
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